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ジェルネイルのオフによく使われるようになったので、アセトンという名前だけなら知っている方も多いかと思います。ジェルネイルをオフするときは大抵ネイルサロンでやってもらいますが、セルフネイラーさんや自宅でオフしたい方はご自分でオフされていますよね。
アセトンは取り扱ううえで、正しい知識を身に着けて様々なことに注意する必要があるのです。間違った使用法によっては事故につながる恐れがあります。
消防法により危険物第四類に指定されているくらい、取り扱いには注意が必要なんですよ。今から正しい知識を身につけて、安全にアセトンを使いましょう。
目次
アマゾンより参照:https://www.amazon.co.jp/
アセトン (acetone) は有機溶媒として広く用いられていてジメチルケトンとも表記されます。 有機化合物で、もっとも単純な構造のケトン体の物質です。両親媒性(水にも、油にも溶けやすいという意味。)の無色の液体でツンとした刺激臭があり、ほとんどの油脂をよく溶かす性質があります。常温で高い揮発性、強い引火性があります。
アセトンはジェルオフリムーバー、除光液、スプレーペイントや染み抜きなど一般的によく使用されています。
先ほど私が述べたように除光液ではアセトン含有量は少なく、除光液に含まれるアセトンの割合はおおよそ70%程度のため、爪の上のジェルを溶かすことはできません。削ってオフすることは可能ですが、ジェルネイルと爪は強力に密着しあっているために自爪を大きく削ってしまう可能性もあるのでそれもお勧めしません。やはりジェルネイルをオフするのにはアセトンが必須アイテムになってくるんですね。
アセトンの性質は高い揮発性だと記事の最初に述べましたが、ネイルのオフをすると、アセトンが蒸発するときに一緒に爪の水分も一緒に蒸発して乾燥します。爪は水分含有量が少なくなると白くなって見えます。その乾燥こそ、爪が白くなる原因。
ジェルネイルをオフしたときに爪が白く見えているのは乾燥によるものもありますが、自爪がところどころ二枚爪のように細かくはがれていて、そのはがれた部分が乾燥して白く見えている場合の方が多いです。
アセトンが及ぼす子供に対する広範囲な研究も行われており、消費者製品によるアセトンの使用によって重大な健康リスクを引き起こす可能性は少ないという結果が出ています。子供の体内に存在するアセトンの 90 パーセントは、体内で自然に生成されるものであることも特定されていて、あまり危険性がないように感じられます。
ですが、日本小児科学会HPの記事によると、2004 年 8 月 27 日午後 10 時ごろ除光液を使ってマニキュアをオフしているときに、床に布団を敷いて寝かせていた生後二か月の乳児がアセトン中毒を起こす事故が起きました。
除光液使用後フタは空いたままにしていてにおいが充満しているのに気づいたが、換気はしなかったそうです。その後,児は怒責様の発声が数回あり、ぐったりとした様子で 12 時間以上寝ていました。授乳を試みるも吸てつ力は極端に弱く、嘔吐をくりかえし反応がにぶかったと記されています。発生約 20 時間後,嘔吐・意識障害の精査目的で紹介入院となり、発生状況からアセトン中毒を疑われました。入院時の血清アセトン濃度は 8μg/mlでした。入院後に意識障害は改善傾向と判断し、経過観察されました。発生約 30 時間後の嘔吐を最後に嘔吐は消失して哺乳も良好となり、4 日目に元気に退院しました。
アセトンの性質上、高い揮発性、高い引火性があり取り扱いには注意が必要だということはご理解いただけたと思います。ではアセトンを使用するときにどの点に気を付ければ安全に使用できるのでしょうか?
・窓を開けて換気をする。
・なるべく小さな子供やペットのいない場所で行う。
・オフが終わったら乾燥しないようにネイルオイルを塗る。
・使用済みのアセトンが染みついたコットンなどは袋などで密封して燃えるゴミに捨てる。
・余ったアセトンを処分するときは水道に流さず紙やコットンに染み込ませて密封し、燃えるゴミに出す。
・火気厳禁。タバコやストーブなどには十分気を付ける。
・アセトンを入れる容器を小分けしない。
いかがでしたか?アセトンは少量であれば危険性は低いですが、使い方を間違えると重大な事故につながりかねません。正しい使い方を知って、楽しいネイルライフを送りましょう♪